優雅な時間
たまには優雅に時間を過ごそうと、普段はしないようなお洒落もしてクラッシックコンサートに行った。しかし、公演最中に思いきり寝てしまった。「せっかくおめかしまでして来たのに寝るなんて」一緒に行った母は呆れ顏だった。「でもね、おかげでとても優雅なひとときを過ごせたわ」 #twnovel
— ふだんうさぎ男 (@BitingRABBITs) 2013, 12月 22
影響
「黙ってたけど、俺は遥か彼方にある星から来たんだ」同級生が急に語り出した。そういや一昨日テレビでSF映画やってたなと思い出した。「昨日一日はそれ言いたいの我慢できたんだ」僕は尋ねた。「一日というのは地球でのことか、それとも我が星でのことか」と彼は続けたがった。 #twnovel
— ふだんうさぎ男 (@BitingRABBITs) 2013, 12月 22
伊達メガネ
花粉の季節はコンタクトをしたまま伊達メガネを掛ける時がある。ある日、コンタクトをし忘れて伊達メガネだけで出掛けてしまった。すぐに気付いたが家に戻る時間がなかった。メガネを掛けたまま、ものすごく顔を券売機に近づけて切符を買っていたら、周りに不思議な目で見られた。 #twnovel
— ふだんうさぎ男 (@BitingRABBITs) 2013, 12月 17
笑わせる
「期待はずれだった」彼女は言った。「もっと笑わせてくれる人だと思ってたのに」確かに付き合ってから試験勉強とバイトで毎日忙し過ぎた。「僕ら笑顔が少なかったね」「うん。ねえ、最後に思いきり笑わせて」僕は渾身の一発ギャグをやった。「やっぱり、つまんない」彼女は俯いた。 #twnovel
— ふだんうさぎ男 (@BitingRABBITs) 2013, 12月 16
仮装
「最近はここもカソッてきてね」久々の帰省で顔を合わせた友人は呟いた。「過疎ってという言い方するんだ?」「ああ、華やかな響きだろ」僕はその言葉に華やかさなど感じなかった。「これ、この間の町おこしの写真」そういって見せられた写真にはコスプレ大会の様子が写されていた。 #twnovel
— ふだんうさぎ男 (@BitingRABBITs) 2013, 12月 15
雰囲気改善
「共同キッチンから食材がなくなったりしてます。管理を徹底してください」とオーナーが言った。「誰そんなことするの?」シェアメートが不機嫌に呟いた。「それってねずみじゃない?」俺は気まずい雰囲気を和らげようと言っただけなのだが、キャーっとみんな慌てて足下を見渡した。 #twnovel
— ふだんうさぎ男 (@BitingRABBITs) 2013, 12月 14
自分の作品
造形作家がリンゴを2つ持ってきた。「片方は本物のリンゴで他方は私が作ったリンゴです。当てたら賞金を出すが、外れると罰を与えます」ある男が立ち上がった。「馬鹿げてる」男は靴を投げつけようとした。作家は咄嗟にリンゴの一つを庇った。男は言った。「そちらがあなたのだ」 #twnovel
— ふだんうさぎ男 (@BitingRABBITs) 2013, 12月 13