2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

引戸の棚を買った。使っていた棚は扉がなかった。その方が部屋が広く見えるし、棚に並べたクールなグッズを眺めてオシャレ気分を味わおうと思ったからだ。しかし、埃をはたくのが面倒だし、何よりオシャレグッズどころかガラクタばかりで、眺めてるとみすぼ…

フォントサイズ

絵文字のスクリーンセーバーを作ろうと思い、特大サイズのフォントで絵文字を表示してそれをスクリーンショットで保存した。ランチから戻ってくると同僚が誤字の訂正依頼に来たので、一緒に画面を見ながら修正を行なおうとしたら、先程の特大サイズで文字が…

クリスマスカラー

案件を白紙に戻すと言われ私たちは青白い顔になった。部長の腹黒さに怒り、顔を真っ赤にして反論したが後の祭りだった。自席に着いて、年末は大忙しのはずが暇になったと、腹黒い部長に対して真っ赤になったり青白くなったりした先程を思い出すと、急にクリ…

デザイン

記事をデザイン中に、日本語の文章中にある英単語のフォントとか単語間のスペースとかのバランスが気になって仕方がなかった。ならばいっその事と、日本語は右から縦書きで、英単語が出たらそこから右へ横書きしていくという方法で文章を重層化したが、嵩張…

ネコの生活

ネコと同じ一日を過ごしてやるぞと、以前からウチのネコの自堕落な生活を羨ましく思っていたので後を付いて行ったが、今日に限って朝から寒空に飛び出すやいなや、塀の上を走ったり近所のネコと縄張り争いをしたりと非常に行動的で、すぐに筋肉痛になった自…

幹事

嫌々同窓会幹事を引き受ける事になった。渡された名簿を見たら連絡先が分からないためかセキュリティのためか、多くの文字が伏せ字にしてあった。これはだいぶ連絡をする手間が省けるなと思っていたのだが、自分の欄を見たら全て空白になっており、それはそ…

輪投げ

石油ストーブは石油を入れるの面倒だし、電気ヒーターは暖かみに欠けるし、コタツは離れられなくなるし、床暖房はそもそも設置する余裕がないし、いったい何を買ったらいいのだろうと、この堂々巡りという輪を用いた輪投げがあれば、もう何年も続けているの…

情緒

月が魅力的なのは夜空を美しく照らすからなのか、それとも満ち欠けにより異なる表情が見ているものを叙情的な気分にするからなのか。そんな風に月が美しい理由を理詰めで求めようとしている自分は何と情緒という言葉とかけ離れているのだろうと思いながら長…

世知辛い

若手が多い部署に異動となった。「辛い食べ物は好きですが、世知辛い人間関係は苦手ですので仲良く頑張りましょう」と挨拶したらウケなかった。「今までも同じような挨拶をしたが、愛想笑いくらいはあったのに」とぼやいたら、「世知辛いも世辞笑いもいらな…

鍋奉行

部長同席の鍋で、鍋奉行と言うのは町奉行か、寺社奉行か、それとも勘定奉行かという話になった。経理部門が長い部長は勘定奉行が嬉しいかなと察して言ったら、勘定奉行だから会計はきっちりするぞとドライだったものの、結果いつもより多く払ってくれた。何…

一人鍋を学ぶ会が盛況だという。一人で鍋をするほど寂しい状況ゆえ人恋しさで参加するのか、それともより美味しい鍋を真剣に模索しようと参加するのかは不明だが、会に参加する事も一人鍋を行なう事もどちらもSNSに上げるネタとして使えるというのが理由では…

微睡み

赤ちゃんがまどろむ姿を眺めると何でも許せてしまう気分になる。これを使わない手はないと思い、ボーナスで買いたいものを書いたメモを胸に乗せ、まどろんだ表情を浮かべてソファーで寝たが、効果はなかった。起きた時、「せめて靴下置いてお願いする位で留…

参考書

「私にとって参考書みたいな存在です」と後輩に言われ誇らしげでいた。しかし、同期でトップの成績の彼女が、すぐにダジャレでトラブルを逃れようとする私の何を学びたいのだろうと思い、久々に参考書を手にしてみたら、章の間のCoffee Breakというコラムが…

コタツ

コタツを出す前は、コタツをいつ出そうかという誘惑と戦い、コタツを出してしまえば、コタツに早く入りたいという誘惑と戦い、コタツに入ってしまえば、ずっとコタツの中で過ごしていたいという誘惑と戦い、冬が訪れる度に、そんな強敵ともうかれこれ長い年…

無料

海で貝殻を拾ったのでタダで彼女へのプレゼントができたと言ったら友達も真似した。デートの時、彼女に渡そうとしたら「潮干狩りしたの?」と聞かれた。友達がSNSに潮干狩りという名で写真を上げたようだ。ムードがなくなった状態で無料のプレゼントを渡すの…

紅葉

この村では今年から秋に木々が葉を赤や黄色に染めるのをやめたそうだ。だからといって紅葉がなくなったのではない。冬が来る瞬間まで葉を緑に保ち力強く生い茂っているさまを観光客に見せたいという木々の粋な計らいなのだ。そんな風に想像して、紅葉には少…